煎茶の庭によく見られる「降り井」の存在がある。
(・・・)煎茶を楽しむために作らせたもので、自然石で組まれた大きな「降り井」は洞窟を思い起こさせる。それは桃源郷への入口、道教にとっては重要な意味を持っていた。
六世小川後楽(2018)「煎茶文化」,尼崎博正他編著『庭と建築の煎茶文化-近代数奇空間をよみとく』思文閣出版, pp.112-113
桃源郷は陶淵明の「桃花源記」で知られる村里。桃の花に誘われた漁師が迷い込んだ、俗世間から隔絶されて村人がのどかに暮らす別天地。日本でも江戸時代以降、文人の理想郷として描かれました。
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