東本願寺の飛地境内地「名勝 渉成園」。 「渉成園」の名前は、中国の詩人陶淵明の「帰去来辞」の一節 「園日渉而以成趣」(園、日に渉って以って趣を成す)よりとられています。 日毎、季節毎に、時代を越えてその美しさが続くように。 海を越えて、多くの皆様に愛されるお庭であって欲しい。 そう願いながら、東本願寺御用達を務める植彌加藤造園の庭師が、日々お手入れを行っています。 この冬、お庭を深く味わっていただける企画をご用意しました。 園内の到る処に散りばめられた庭師からのメッセージを見つけてください。
見処は、「ここで景色を見てください」という庭師からのメッセージ。
庭師が園内に設置した『見処CUBE』に二次元コードがついています。
散策しながら、見処CUBEを見つけてください。
二次元コードを読み取ると、庭師からのメッセージが表示されます。
【期間】2023年1月9日(月祝)〜29日(日)
【会場】名勝渉成園全域
【参加料】無料 ※要渉成園参観料(庭園維持寄付金)
【予約】不要
『見処CUBE』のQRコードを読み取ると、庭師からのメッセージが表示され、庭師の視点からの庭園ツアーへ誘います。
太田陽介
Yosuke Ota
御用達として東本願寺・渉成園の担当を務める。渉成園内に息づく生物多様性を守るため、創意工夫を凝らしながら育成管理に励む傍らで、京都の景色に欠かせない東山の林相改善事業の整備や研究にも勤しむ。いきもの全般に愛着を持ち、生物の視点から庭を見ることに重きを置いて渉成園に携わる。自然界にあるものは「とりあえず何でも食べてみる」主義。
鷲田悟志
Satoshi Washida
御用達として東本願寺・渉成園の担当を務める。理性を超えた芸術作品としての日本庭園の魅力に惹かれ、庭づくりに携わる職人。学びを深めた現代美術をバックボーンに、日本庭園と芸術・文人文化をより密につなげていくことを目標として日々の手入に勤しむ。渉成園では、「五感を楽しむ庭ガイド」や「煎茶講座」の企画も担当している。
園内では、到る処に庭師の技が施されています。
京都のお庭の冬の定番のお手入れ「松の葉透かし」を見学いただける機会を設けました。
名勝庭園を育む庭師の技と解説をお楽しみください。
通常非公開の「臨池亭・滴翠軒」を特別に開放しますので、暖かい部屋でご休憩いただけます。
【とき】2023年1月9日(月祝)・10日(火)9時-15時30分 ※雨天開催
【ところ】名勝渉成園 印月池畔の松林 および「臨池亭」・「滴翠軒」
【参加料】 無料 ※要渉成園参観料(庭園維持寄付金)
【予約】 不要
※お部屋のご利用は人数・時間の制限をかけさせていただく場合があります。
植彌加藤造園
Ueyakato Landscape
嘉永元年(1848)より続く、京都の造園会社。 史跡名勝指定の南禅寺、東本願寺、智積院などの文化財庭園および南禅寺界隈の別荘庭園の育成管理や作庭に携わるほか京都府立けいはんな記念公園、京都市所有の無鄰菴、岩倉具視幽棲旧宅の指定管理業務も行っている。 東本願寺の御用達を務め、境内および渉成園のお庭の育成管理・調査研究のほか庭園ガイドなどの利活用を行うなど造園の現場、研究、経営の三位一体に取り組む。 また、「おひがしさん門前未来プロジェクト」の一員として門前エリアの地域づくりに参画している。
渉成園は江戸初期に作庭された文人趣味のお庭です。
園内の到る処に文人好みの煎茶的な趣向が凝らされています。
今回、『渉成園記』を記した文人「頼山陽」の生誕日に合わせ、『頼山陽と煎茶』の著者島村幸忠氏による講座を開講します。
また、通常非公開の滴翠軒の見学や御用庭師によるお庭のご案内も行います。
【とき】2023年1月21日(土)13時30分-15時30分
【ところ】名勝渉成園「滴翠軒」
【参加料】無料 ※要渉成園参観料(庭園維持寄付金)
※モニターイベントにつき、アンケートにご協力ください。
【定員】15名
※WEBページより要予約(1月5日より受付開始、先着順)
通常非公開の「臨池亭」を特別に開放します。
温かいお茶をご用意していますので、冬の庭散策で凍えた身体を暖めてください。
【とき】2023年 1月21日(土)・22日(日) 10時-15時30分
【ところ】名勝渉成園「臨池亭」
【参加料】無料 ※要渉成園参観料(庭園維持寄付金)
※モニターイベントにつき、アンケートにご協力ください。
【予約】 不要
※お部屋のご利用は人数・時間の制限をかけさせていただく場合があります。
京都市下京区下珠数屋町通間之町東入東玉水町
JR京都駅より徒歩10分
地下鉄・五条駅より徒歩7分
市バス・烏丸七条より徒歩5分
渉成園のご案内はこちら
※東本願寺、渉成園への直接のお問い合わせはお控えください。
問合せ|| 植彌加藤造園株式会社 自然文化サービス部