Chinese parasol tree

成長がはやく、強く剪定されることが多いアオギリ。

花や実は二年目以降の枝に付ける為、

街中の手入れされたアオギリでは普通見られない。

果実は袋果と呼ばれる独特な形態をしたものを付ける。

その姿から

風に飛ばされたいのか

水に流されたいのかは定かではないが

生き残るための形であったことは間違いない。

種子にはコーヒーと同じくカフェインを含んでおり

太平洋戦争時にはコーヒーの代用品として飲まれた。

味は黒豆茶に近く美味。

中国では鳳凰がとまる唯一の木とされ、

神聖視されている。

渉成園では、臨池邸北庭にアオギリが見られ、

花、果実はもちろん

紅葉、落葉まで

季節ごとにダイナミックに変化するアオギリを美しく輝かせる為

注意深く手入れをしている。

写真・文：太田陽介

Photo & text by Yosuke Ota

※アオギリは北庭（通常非公開）にのみ植栽。庭師ガイドツアーにてご案内しています。

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