Perilla
シソ。
中国原産とされるシソは縄文時代には既に日本にいたとされており
日本人にとって無くてはならない植物の一つだとも言える。
渉成園では人知れずバックヤードで青紫蘇が毎年芽を出す。
高木やマダケの適度な木漏れ日が
繊細な美しいシソを育てる。
果実の形は縄文時代の火焔型土器を思わせる様な情熱的な形をしている。
こんなにも日本人に馴染んだシソも
その繁殖力の強さから敵視されることもしばしば。
生き物を利用したりコントロールしようとした時
その生き物の性質を読み切れずに失敗することは多々ある。
人がその植物を利用しようとした時、既にその植物に人が利用されているのか。
利用。
失敗。
善。
悪。
いずれも人の目線から見た時。
この渉成園では、そんな人知を超えた関係を生きもの達と結びたいと思っている。
今日もこのシソという存在を通して
森や海と共にあった縄文の人達との対話をしている。
写真・文:太田陽介
Photo & text by Yosuke Ota
※シソはバックヤード(通常非公開)にのみ育成。庭師ガイドツアーにてご案内しています。
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