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渉成園十三夜


【本イベントは終了いたしました】

後の月として、古来より親しまれてきた「十三夜」。
十三夜のひと時を愉しんでいただけるように、変化に富んだ景観が「十三景」と称される名勝渉成園を夜間延長開園いたしました。
庭園の主景をなす約1700坪もの大池「印月池」は、その名の通り東山から上る月影を水面に映し、極めて美しい風景を見せてくれます。
渉成園十三夜では特別に通常非公開の書院「閬風亭」内で、カンラマルシェのご飲食をお楽しみいただいた他、「庭の声をきく」ことをテーマにした特別コンテンツをご用意いたしました。
秋の夜。庭の声に耳を澄ましながら、印月池に映る十三夜の幻想的な月明りをご堪能いただきました。


イベント概要

日時

2023年10月27日(金)17:00~20:00 (最終入園19:30)
※雨天中止(前日判断とし、中止の場合は本ページでお知らせします。)
※17:00前に入園された方も、20:00までご滞在いただけます。ただし、17:00以降は安全のため散策できる範囲を限定しますので、あらかじめご了承ください。

場所

渉成園(枳殻邸)
※庭園および非公開書院閬風亭・茶室蘆庵

庭園維持寄付金

大人500円以上
※高校生以下250円以上
※渉成園ガイドブックを進呈

コンテンツ (クリックすると各詳細に移動します)

①渉成園夜間延長開園
②月明り庭園散策
③通常非公開書院 閬風亭の特別公開 
 ・音文化研究者/フィールド録音実践者 柳沢英輔氏によるフィールド・レコーディング
 ・僧侶・庭師・音文化研究者によるトークライブ「庭の声をきく」
④カンラマルシェ特別出店(お月見団子、十三景バラ寿司、釜炒り日干茶、日本酒、クラフトビールの販売 etc…)
⑤通常非公開茶室 蘆庵の特別公開


渉成園十三景(じゅうさんけい)とは

江戸時代後期、渉成園を訪れた漢学者頼山陽は著作「渉成園記」の中で園内の主な建物、景物を「渉成園十三景」として紹介し、その風雅を讃えています。

十三夜(じゅうさんや)とは

お月見は、平安時代に中国から入ってきた「十五夜(旧暦八月十五日)」が有名ですが、その一月後の「十三夜(旧暦九月十三日)」も、醍醐天皇(平安時代)の頃より日本独自のお月見として親しまれてきました。十五夜の芋名月に対して、枝豆や栗を供えるので、「豆名月」「栗名月」と呼ばれることもあります。

月の暦は毎年変わりますが、「十五夜」と違い、「十三夜」は秋の涼しい夜となり、秋晴れが多く美しい月が見られることから「十三夜に曇りなし」の喩えでも知られています。


コンテンツ紹介

通常非公開書院 閬風亭の特別公開

殿舎の南端の大広間。前庭を隔てて東山の阿弥陀ヶ峰を借景とした園池「印月池」の雄大な風景が満喫できます。「閬風」とは、中国・崑崙山脈の頂部にあるといわれる山の名前で、仙人が住むとされている、賓客をお迎えする大書院にふさわしい名前がつけられています。

通常非公開茶室 蘆庵の特別公開

二階建ての茶室です。階下は七畳で、西側に床をかまえ、二方に縁がついています。階上は主室四畳半に、台目三畳の次の間を付しています。主室北側を板敷とし、中央に赤松の曲木を立てて左を床とし、右脇には二重棚があります。二方の肘掛窓からは眺望を楽しむことができる煎茶席です。

音文化研究者/フィールド録音実践者 柳沢英輔氏によるフィールド・レコーディング

人類学や民族音楽学などの研究手法としてだけでなく、音楽、映画、アートなどの作品制作の手法としても注目を集めるフィールド・レコーディング。その実践者、研究者として第一線で活躍される柳沢英輔氏が秋の渉成園で録音したフィールド・レコーディングを特別に公開していただきます。庭園内に息づく多様性が織りなす響きをご堪能ください。

柳沢英輔 音文化研究者/フィールド録音作家
1981年東京都生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科修了。博士(地域研究)。主な研究対象はベトナム中部高原の少数民族が継承する金属打楽器ゴングを中心とする音の文化。またフィールドの様々な音に焦点を当てた録音・映像作品を制作し、国内外のレーベルや映画祭などで作品を発表している。主な著書に『ベトナムの大地にゴングが響く』(灯光舎、2019年)、『フィールド・レコーディング入門―響きのなかで世界と出会う』(フィルムアート社、2022年)など。
https://www.eisukeyanagisawa.com/

僧侶・庭師・音文化研究者によるトークライブ「庭の声をきく」 18:00~19:00/閬風亭

東本願寺僧侶松田亜世、植彌加藤造園庭師太田陽介、音文化研究者柳沢英輔氏による対談「庭の声をきく」を開催します。渉成園の響きを「聴く/聞く」ことを通じて、広がる世界について、三者三様の視点が交わります。

〈ゲストコメンテーター〉

松田 亜世 真宗大谷派東本願寺僧侶
真宗大谷派企画調整局参事として、浄土真宗の教えを伝える様々な取り組みの企画立案や全国の寺院活性化支援活動に従事。1979年石川県の浄土真宗の門徒の家に生まれ、お内仏に座る祖父母の姿が仏教の原風景。ライフワークである音楽創作活動から「人間とは何か?」を考えるようになり、坐禅や仏像マニアを経て30歳で得度、真宗大谷派僧侶となる。

太田 陽介 植彌加藤造園株式会社庭師

御用達として東本願寺・渉成園の担当を務める。渉成園内に息づく生物多様性を守るため、創意工夫を凝らしながら育成管理に励む傍らで、京都の景色に欠かせない東山の林相改善事業の整備や研究にも勤しむ。いきもの全般に愛着を持ち、生物の視点から庭を見ることに重きを置いて渉成園に携わる。自然界にあるものは「とりあえず何でも食べてみる」主義。

カンラマルシェ 17:00~20:00/閬風亭

「ホテルカンラ京都」が、今年開業13周年を迎えることから、特別出店にご協力いただき、「十三」にちなみ、13 種の具材を使用した「渉成園十三景バラ寿司」や月見団子等を数量限定で販売します。

〈MENU〉
・十三景バラ寿司 ※釜炒り日干茶(プーアル茶)付き
 30食限定販売/1,300円(税サ込)

・十三夜月見団子 ※団子二種・釜炒り日干茶(プーアル茶)付き
 50食限定販売/300円(税サ込)

・益や製菓 日本酒3種 各800円(税サ込)
京都の北は丹後から南は城陽までの日本酒をラインナップ。
  丹後のヒカリ/純米吟醸
  神蔵/純米
  城陽/特別純米

・京都醸造 クラフトビール『ゆらぎ』 800円(税サ込)
軽めの麦芽ブレンドにベルジャン酵母由来の複雑味が合わさり、飲みやすさと飲みごたえを同時に叶えるブロンドエールに。

お問い合わせ先

真宗大谷派宗務所 本廟部
TEL 075-371-9210
(9:00~17:00)

  主催  真宗大谷派東本願寺